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公開日:2020/10/15  最終更新日:2020/10/12

展示会ブースの業者の事例を調べるときの着眼点

広い空間に多くの企業が集まる展示会で来場者の注目を集めるためには、魅力的なブースデザインが欠かせません。このブースデザインに関しては専門の業者が多数存在していますが、企業側のイメージを確実に実現するためには、施工例を調べる必要があります。ここでは、事例を調べるにあったって注目すべきポイントについてご紹介します。

装飾以外のサービスにも注目しよう

展示会に出展する上で重視されているのはやはりブースのデザインですが、展示会はブースを設営するだけで成功するイベントではありません。もちろん、企業のイメージや業種のイメージに合わせたブースデザインは重要で、とくに競合他社と一堂に会する場合は自社の印象を強く残すための工夫が欠かせません。

しかし、出展するからにはいかにして取引先を開拓するか、獲得した名刺や連絡先に対してどんなアクションをしていくか、ビジネス面での発展性まで勘案した運営が必要です。中でも初めての出展で社内にノウハウがない場合には、集客の時点からノウハウを構築していく必要があります。

こうした場合には出展からブースのデザインや設営、その後のアクションに関するコンサルまで一貫したサポートを提供している業者が適しています。もし事例を調べるのであれば、展示会の事例が豊富な業者を優先的に検討することがおすすめです。

社外でのイベント運営をサポートしてくれる業者は少なくありませんが、展示会は社員を対象とした集会や商業施設内のPRイベントとは異なり、円滑な運営や注目を集める工夫だけでなく、集客のノウハウが重要な要素となります。展示会を販路や取引先の開拓を進める場として活用するためには、装飾の華やかさや内部の円滑な運営に留まらず、積極的な行動のサポートが得られる方がよいでしょう。

出展までの相談プロセスや費用に注目しよう

展示会のブース設営やコンサルを専門とする業者はとても多いですが、出展が初めての場合はそのプロセスがまったくわからないというケースもあるはずです。そんなときは施工事例と同時に、設営に至るまでの過程が紹介されている業者を候補にするのがよいかもしれません。出展が初めての場合や、今までとは異なるコンセプトでの出店を検討している場合には、公開されている事例からイメージを始めて打ち合わせになることもあるでしょう。

公開されている事例に詳細な設備や相場が掲載されているかどうかにも注目したいものです。展示会ブースは、デザインの施工事例だけでは見えない電源や照明の配線、場合によってはインターネット通信のための設備が必要になり、どれだけの設備を準備するかによっても費用が異なってきます。

具体的な予算額を見積もるためには、できるだけ詳細な事例を比較することも大切です。加えて出展した依頼主の感想が掲載されていれば、そちらにも着目しましょう。より具体的に依頼してからのプロセスがわかると同時に、出展側がどんな意識を持ってイベントに臨んだかということもわかるため、出展目的と成果目標がよりはっきりとしてきます。また、限られた予算内で実現可能な演出や装飾についても参考になるため、具体的なプロセスが掲載されているなら要注目です。

ブース面積に応じた事例が参考になる

展示ブースの面積は多くの場合3m四方の小間を基準として構成されており、1小間の狭小なスペースへの出展も珍しくありません。人目を惹くデザイン性も重要なポイントになりますが、自社の情報をよりわかりやすく伝達するためには、効果的なレイアウトも重要です。

しかし4小間などの広いブースであっても、大型機械の展示や店舗を模したレイアウトを行う場合には、円滑な移動を可能にする動線の設計なども必要となります。短い時間でより多くの人に見学してもらい、情報交換が可能な空間づくりが求められるのです。このように、展示会ブースは面積によって必要とされる要素が異なる空間であるため、自社が出品するブース面積と同じ規模の事例を抽出して調べると具体的なプラン構築がしやすくなります。

そして面積だけではなく、ブースが何面通路に面しているかといった立地条件や、装飾にかけられるコストの上限から条件が類似する事例に注目することも大切です。限られた空間における情報掲示のアイデアや商品展示の工夫、パネルのカラーリングによる効果といったデザイン上のアイデアが広がるはずです。

実際の施工事例を参考にする場合には、面積や予算が近い事例を参考にすると、初めての出店でもスムーズなアイデアの立案が可能になります。規模に応じて小規模なブースを得意とする業者を選ぶべきケースや、大規模な設営に実績のある業者を選ぶべきケースなど、業者選定の役にも立ちます。

 

展示会ブースを業者に依頼するにあたって、実際の事例を参考にする場合、設営と装飾以外のサービスの有無や、実際の依頼主の感想といった情報にも着目しなければなりません。また、自社の出展ブースに近い条件の事例を参考にすることも重要です。