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公開日:2021/02/01  最終更新日:2021/01/18

オンライン展示会のメリット・デメリット


新型コロナウィルスの感染予防観点などの影響で、実際に現場で人を集めて開催をする展示会の形態を避ける主催者や業者が増加してきています。外出しなくてもWeb上で展示を開催するオンライン展示会の需要は非常に高まっていて、会場での開催からオンラインでの実施に変更したり、自社のホームページで開催する業者などが出てきています。

オンライン展示会のメリットとは

オンライン展示会の一番のメリットは、低いコストで天候や時間、場所に左右されないというところです。実際に会場で開催するとなると、人件費や設置費用など多くの費用が発生してきます。このような全体の費用を抑えられるという点では非常に魅力的です。そして、台風や大雪などの自然災害に左右されず、また雨天時の来場者数の伸び悩みを心配する必要がないため、開催当日の状況の影響を受けません。

さらに、場所の制約がないので遠方の業者の方々や出張者、外国で暮らしている人達も参加することが可能です。このように幅広くオンライン展示会に参加でき、すべての参加者の行動がWeb上で完結するので、訪問した閲覧コンテンツやバーチャルの展示ブースのデータを取得、分析し次回の開催に活用できるメリットがあります。

また、これまでアナログで実施していた参加者アンケートをオンラインで行うことで、集計にかかる費用を大幅に削減することが可能です。よって、会場で開催する形態よりも幅広い方々が参加でき、且つ来場者のニーズや情報をリアルタイムに収集できるという点では非常に効率がよいです。

このことで、来場者のニーズ情報を集めながらの営業が可能になり、たとえば価格表などをダウンロードした際にWeb接客に誘導できるなどの利点があります。つまり、来場者のニーズが明らかになると同時に営業できるメリットが存在するのです。

オンライン展示会のデメリットとは

オンライン展示会にはいくつかのデメリットも存在します。まず、当然のことながら展示会とはいっても実際に会場で展示ブースを開くわけではないため、実際に商品を見たり、触れることはできません。また、セミナーの登壇者と直接名刺交換や商談をできないデメリットがあります。また、その場の空気感を感じることが難しく、会場に来たという特別感を味わいにくいのも特徴です。

実際の会場型の展示会では、実際に商品を見るわくわく感や多くの展示ブースがある中でもしかしたら何かに出会えるかもしれないという期待感があります。しかし、オンライン開催の場合その特別感や期待感が薄いのです。そのため、ある程度のところで来場者が飽きてしまうようで訪問が減ってしまう要因になっています。

訪問者数が減少すると、業者は仮に出展をしたとしても成果が出にくいので結局のところ、強者が有利になってしまう大きなデメリットが出てきます。そうなることで、バーチャル型はあまり意味がないと捉えられがちになってしまい、バーチャルの展示会に出展したいと考える業者が減ってしまうのです。

これらのデメリットに加えて、オンライン型は会場型のものと比較するとコストはかなり抑えられますが、Web上ならではの展示内容の準備やコンセプトの設計に時間がかかるという欠点があります。サイトに掲載するコンテンツや動画などを制作し、さらにリハーサルも必要になってくるのです。

オンライン展示会の未来について

グローバル化やネット社会が進む中で、自然災害や新型コロナウィルスなどの影響も加わり、今後ますますオンライン展示会が注目されていくのは間違いないです。しかし、今後新型コロナウィルスが収束したとしても、Web上でのバーチャルの展示会にはたくさんのメリットがあることがはっきりしている以上は、簡単に従来の会場型に戻るのではなく、これからはオンラインとオフラインのメリットとデメリットを相互に補い合ったハイブリッド型の展示会が主流になっていくでしょう。

どちらが、優れているとはいい切れませんが、オンライン型には会場型にはないメリットで溢れていることには間違いありません。もちろん、バーチャルでの開催は受け身型になってしまうため、リアルに会場で人を集めて開催するPush型の営業はできませんが、遠方に住んでいる人や外国に居住地がある人も参加が可能になるなど、従来型にはなかった幅広い客層がサイトに訪れるメリットがあります。

また、アンケート集計が会場型よりも容易に効率よく実施できるので、客のニーズを瞬時に判断できる大きなメリットがあり、マネジメントに活かすスピードが速いのがバーチャルならではの特徴です。実際に、今年は東京や大阪、福岡で海外ビジネスEXPO2020というリアルとハイブリッドスタイルを融合した総合展が開催されました。これからは、このようなハイブリッド型の形態が主流になっていくようです。

 

このように、オンライン型にはさまざまなメリットとデメリットが存在します。従来型のものにはない幅広い客層がブースを訪れたり、客のニーズをリサーチしながら同時に営業ができ、客の情報を効率よく収集できる一方で実際の空気感を感じにくく、商品を直接触ることができないなどのデメリットもあります。しかし、これからの時代はリアルとバーチャルを融合したハイブリッド型展示会の時代になることは間違いないです。