Skip to content
公開日:2019/12/01  最終更新日:2019/12/03

展示会の成功は業者とのプランニングの段階で左右される

展示会を成功させる為に、業者の力を借りるとして上手く行くかどうかは準備の段階でどういうプランを練ったかによります。商品を売るとしても、色々な方向性が考えられますし、それによって事前に準備する資材からスタッフへの教育まで激変すると言っても過言ではありません。そこで今回は外してはいけないポイントを3点程紹介します。

戦略目標によって戦術は決まる

「何を目的として展示会を開くのか」という戦略目標を、明確にしないといけません。大抵は商品を買って欲しい事が最終目標になる物ですが、場合によっては作者に興味を持ってほしいといったパターンもあります。それによって展示会のブースをどうするのかが全く変わって来ます。

今回の展示会は顔見せという事で、まずは皆の印象に残って来るべき新商品の本発表に繋げたい等という場合は、コストをある程度度外視してインパクトを重視したブースを作れば良いです。他にも競合他社の一手先を行きたいという場合は、事前に相当なマーケティングをしておく事も欠かせません。

次に戦略目標を達成する為に、商品をどうアピールするのかといった戦術を決定する段取りです。映像やグラフィック面で攻めたいのか、試飲や試食、試乗といった体験会方式で行くのか、それとも展示会限定でしか購入出来ない様なプレミア商品を出すのか等を工夫する必要があります。その作業の後、現実的に調達可能な資材と不足している資材等を明確化し、実現可能な案と不可能な案を取捨選択していく事になります。

そして展示会業者に依頼するのなら、戦略目標達成の為のプランのどの部分で、どういったサポートをしてほしいかで決まってきます。業者によって得意と不得意がありますし、専門分野も乗り物や食べ物等、色々分かれています。

足りない部分を上手くフォローする為に依頼する事になりますので、見かけた業者に適当に依頼するだけだったら、予算の無駄遣いや仕事の手間が増えるだけになるので特に気を付けなければいけません。展示会の成功には、まずはこの作業を確実に行う様にして下さい。

展示会業者の詳細を確認しよう

展示会業者のサービスは、準備段階から片付けの段取まで、ほぼ全ての部分に何かのサポートを付けています。ただし、得意分野と専門分野が違うので依頼する場合はその点に注意する必要があります。動画作りを2D、3Dを問わずに行う事で商品を宣伝する事を得意とする会社もあれば、来場者参加型のイベントの様な企画を得意とする会社等、それぞれ相当に違います。

ブース作りの段取でも、小規模範囲を専門にしている所から主に大規模展示専門までありますので、必ず事前に調べておく必要があります。実績面のチェックも重要で、果物や野菜の実績が豊富な所に工業用品の依頼をする様なミスマッチが無い様にしないといけません。

次に、展示会業者にどの程度動いてもらうかもプラン打ち合わせの時点で決めておく必要があります。フルサポートの会社で準備から片付けまで全てやってくれる所もありますが、どういうコンセプトでやってほしいか、そしてどういう宣伝はNGかといった事を話し合っておかないと、全体としては盛況だったけど戦略的には大失敗の展示会にも成り兼ねません。

落ち着いてくつろげる雰囲気を重視したかったのに、スリリングで忙しない印象が付いてしまう等の真逆の結果になる様な事も十分に有り得ます。それはそれで折込済みになっており、計画も微調整していくというのならば話も別ですが、フルサポートの会社に依頼するのでも、そうではない場合でも綿密な打ち合わせは必須事項となります。

運営経験が無い会社に対しても、丁寧なヒアリングをしてくれる会社も多いですので、疑問点の質問等は遠慮せずしっかり聞く事をお勧めします。

余裕を持った準備期間と安全対策はクリア出来ているか

自社で準備する場合も、業者に依頼する場合でも共通ですが展示会でスケジュール的に余裕が持てる期間は大体半年程です。会社によっては相当ギリギリになっても請負ってくれるケースも無いではありませんが、スタッフの宿泊施設や交通手段の確保等もしなければいけませんので、準備期間が短い程に難度とトラブルの発生度合は高くなると考えて下さい。

運営の責任者の決定や、イベントに割けるスタッフと通常業務スタッフの割振り等も確実にやっておかないと大きい混乱に繋がります。展示会の会社とのプランニングの段階でも、相当に慌ただしくなってしまいます。

後は、専門の会社に依頼する場合は間に中間業者がどの程度入るかといった点や、プライバシーマークの確認等も忘れない方が良いポイントです。会場設営や当日のスタッフ派遣等を全て中間業者に丸投げしている様な会社も少なくありません。場合によっては、それを原因に情報流出や物理的な事故に繋がる事も多いです。

問題をクリアする為には、ある程度割高になりますが、個人情報保護に一定以上の基準を持っている証明であるプライバシーマークを持っている会社に依頼する方法があります。

他にも自社一括で全ての工程を完了している事が明言されていたり、安全対策が下請けに至るまでしっかりしている資格保証がある会社を探す事等も知っておくと随分違います。時間が無いと探す余裕が無いので、注意する様にして下さい。

 

「どういう結果に繋げたいのか」という戦略目標によって、具体的な展示方法等の戦術が決まります。業者と打ち合わせをする為にも、それらを事前に明確化しておいた方が大きいメリットが大きいです。

完全に業者任せにするにしても、何処までが良くて何処までがアウトなのかを決めておく事は最重要なので、準備期間には最低半年は見て下さい。その上で、安全対策がしっかりした会社に依頼出来ていれば理想的です。