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公開日:2019/12/15  最終更新日:2019/12/16

展示会業者のターゲット層は?どのような企業が依頼をしているの?

展示会をやる場合に、業者の力を借りる事は多いですが具体的にどういった企業が展示会業者に依頼するケースが多いのか等は意外に知られていません。展示会の性質によって準備する内容もだいぶ変わりますし、詳細も結構細分化されてくる物です。

今回は展示会業者がターゲットにしている企業についてどういった業種が多いのか等を紹介します。

展示の余地がある会社は全てターゲット

美術館の様に所蔵品を観覧して回るスタイルを展示会と認識している人も多いですが、そうではありません。食品や書籍、文具やゲーム等の即売会や新作の発表会も範囲に入りますし、地域活性の為の行政のイベントや、学会や就職説明会のブース作りも展示会扱いとなります。つまり、何かしらのブースを作り商品を見せたり売ったりしたいという目的がある場合は、どんな会社でも展示会業者に頼む余地があると考えて下さい。

ただし、全ての展示会業者が同じサービスを扱っているわけではなく、会社によって得意分野や専門分野が相当に違う事は注意しないといけません。長年、車を扱ってきた会社でしたら車関係の展示法や集客法を熟知していますし、食品なら食品、文具なら文具といった具合に専門が結構分かれています。開催規模に関しても小規模から大規模という事で得意とする範囲が違う事も珍しくありません。

他にも自分達のブースをPRする為に映像を使う所もあれば、来場者に楽しんでもらう為の体験会を開催する事に長けている会社もあります。事前に自分達の会社が開きたい展示会の要素を明確にしつつ、どの部分に業者を使うのかを決めて打ち合わせをするのが大前提であり、それを省くと全く論点が外れてしまうイベントになりかねません。各社ともその部分には特に注意している事が多いです。

後は依頼する企業がイベントにどの程度ノウハウがあるかにもよりますが、業者に入ってもらう場合には、慣れている所だと大体半年前に相談を持ち掛ける事が多くなります。準備期間が短いとそれだけ慌ただしくなりますし、不測の事態にも繋がりやすいからです。その辺は業種の違いはあっても大体共通しています。

展示会をやりたいけどスタッフを割けない会社も利用する

展示会をやる場合には、通常の仕事をするスタッフの何割かを割かないといけません。大企業であったり、既に展示関係の専任スタッフが固定で決まっている様な場合には問題になりませんが、中小だった場合はかなりの手間になるケースも少なく無いです。会場やブース設営、宿泊施設や交通の確保をしないといけませんし、片付けの段取も決めておく必要があります。

夏場や冬場で屋外展示場だった場合には、熱中症や低体温症で倒れる来場者も考えるべきですし、行列が出来そうならば整理の人員も要ります。大きい企業であっても、場合によっては開催のノウハウが無く後手に回って、トラブルを起こしてしまう事もあるので、仮にイベントが小規模であったとしても決して油断は出来ません。やる事が多くなり、普段の仕事が遅延してくるケースも頻繁に起きます。

そういう問題で困っている会社は、展示会の計画立案から片付けまでを一括で行ってくれるフルサポートの会社に依頼する事があります。急遽開催が決まって会社自体に全くノウハウが無くて困っている場合等でもそうですが、事前に打ち合わせをしておくとイメージ通りにイベントを開催してくれるという事で重宝しているケースも多いです。必要な人手であったり、安全対策等の面もまとめて請負ってくれるという事で、自社で開催するよりもずっと負担が低くなるというメリットがあります。

利用する中でよく発生する失敗もある

どんなジャンルの展示会も請負ってくれる会社がありますし、依頼する会社も同じだけあります。対応してくれる範囲も最初から最後までやってくれる物から、片付けや、不足人員の補填等部分的なもの限定まで幅広いです。

ただし、同じくらいだけ利用に失敗してしまう事も多いです。仕事を受注する先と実際に施工する会社が違う下請けの問題が代表的ですが、下請けが余りに多く間に入っていると仕上がりが予定していたクオリティに全く達していないという事が出るケースがあります。コストに付いても下請けの分だけ割増になってしまい、痛手を被る事も珍しくありません。

他にも、人手不足補填の為に展示会が用意したスタッフの教育が不十分であり、個人情報の流出や雑な対応によるトラブルの発端になるケースもあります。会場設営の安全管理についても、下請けに丸投げしている場合、具体的にどういう処置が行われたのかが全く分からないままという事も多いです。

予防策としては、プライバシーマークを始め、安全対策についても行政が設定した基準をクリアした所にしか発行されない認定を持っている会社を選ぶ様にする事等があげられます。他にも、3社以上資料を取り寄せて慎重に選ぶ様にしている対策をしている様な会社も多いです。

ただし、別に無くても営業出来るという事や、幾らか割高になってしまう事等がデメリットとなって、単純に金額や手軽さで依頼先を決めてしまう会社も少なくありません。そういったコストと安全対策とのバランスが、利用企業にとっては今後も大きい課題になってくると思われます。

 

どんな会社でも展示会業者を使う可能性はあります。会社による違いはありますが、必要なサポートは全てあると思っても過言ではありません。イベント準備の為にスタッフを割く余力が無い場合等にも業者は使われます。

ただ、下請けが間に入る事で予定のクオリティにならなかったり、情報流出のリスクもあり嵌ってしまう会社も多いので、利用の前には必ず事前に依頼先の情報の裏付をとっておく事が必須となります。