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公開日:2020/04/01  最終更新日:2020/04/21

展示会業者を選ぶなら!デザイン事務所に依頼するメリット

展示会では、いかに来場者の注目を集めるかが戦略の一部になります。どれほど中身が良くても目立たなければ人は集まりませんし、殺風景なブースは企業の体力を結び付けられる可能性もあります。特に競合他社が集まる場において注目を集めたいのなら、高いデザイン性を実現するため、デザイン事務所や専門業者と協力したブース設計が必要です。

見た目の印象を求めるならデザイン事務所に依頼しよう

展示会は広い空間に複数のブースが並ぶため、見た目の印象がとても重要です。コストを抑えるあまりすべて自社で行ってしまうと、見た目の良い部材や照明レイアウトができず殺風景になるばかりか、装飾に費用が掛けられない財務状況との印象を与えてしまうおそれもあり、一定の装飾性は必須といえます。

また、競合他社が集まる場合はいかに自社をアピールできるかが大きな課題であり、他に差を付けるため工夫が求められます。通りに面した部分の装飾はもちろん、内部にも個性的かつ印象的なデコレーションを行ったり、注目されやすいプロモーション映像を上映することも必要です。

こうした工夫を実現させるためには、専門業者と協力することが求められます。展示会に関する経験が全くない初出店企業の場合は実績ある施工会社に依頼し、ブースのデザインから展示内容に至るまで総合的に計画することが最善ですが、プレゼンテーションのノウハウを持っている場合には、展示内容をいかに印象付けるかが重要といえるので、デザイン事務所に協力を依頼するのが適切です。

とはいえ、デザイン事務所には服飾雑貨が専門の企業や、印刷物やウェブページ用のグラフィックを専門とする企業、あるいは空間のインテリアや建築を専門とする企業などいくつかの種類に分かれるため、展示会の装飾を依頼する場合は空間デザインに特化した企業に相談しましょう。

デザイン事務所に依頼する時には注意点もある

他社との違いを明確にする展示会ブースのデザインを実現するために、デザイン事務所にデザインを依頼する場合には注意点もあります。ブースのデザインを依頼する先は空間デザインに対応した企業であることはもちろん、多くの場合デザイン事務所には建築のノウハウが無いという点です。

空間デザインが可能な企業であっても、多くの場合実際の施工に関しては別の業者に外注する形となるため、ブースのデザインから施工を一括して行う業者より割高になる可能性もあります。また、デザインが必ずしも予定されている予算で実現できるとは限らないため、ブースの施工を行う業者との打ち合わせも必要です。

場合によってはデザインは可能でも施工する業者との接点がないため、発注した企業が自社で施工業者を手配しなくてはならない可能性もあるので、デザイン事務所にブースデザインを依頼する場合はあらかじめ施工業者の手配について確認しておく必要があります。

何より、こうした場合にはブースのデザインと施工以外の部分に関してはすべて自社で準備を行う必要があるため、展示会に出展する目的や、会期中の営業目標を明確にし、どのようにアピールするのかを主体的に計画して実行しなければなりません。予算を割いてインパクトのある外観を準備しても、商材の説明が難しかったり、目標のはっきりしない営業活動になってしまってはならないのです。

足りないノウハウを補うならデザイン事務所に依頼しよう

展示会のブースデザインをデザイン事務所に依頼する場合は、デザインから施工まで一括して行う施工業者に依頼する場合よりも話し合う相手が多くなったり、コストが割高になる場合もあります。そのため、全くノウハウの無い企業がいきなり依頼すると思わぬトラブルに直面する可能性も考えられます。

しかしながら、デザインに特化した企業のノウハウにもとづく空間設計は他社との差別化を図る上で効果的な戦略といえます。そこで検討したいのが、自社にも施工業者にもないアイディアを得るためにデザイン事務所と協力することです。例えばブースの説明や社名の掲示に欠かせないパネルのデザインだけはグラフィックデザイナーに別途発注したり、商材の展示ブースの一部にデザイナーのアイディアを採用するといったことです。

この場合は基本的な施工を行う業者が分離発注可能かどうかを確認する必要がありますし、分離発注によるサイズのミスや搬入ミスが起こる可能性もあるので注意が必要になります。

しかし、自社側が用意するポスターや上映する映像に関しては分離発注によるミスの心配も少ないので、社内の限られた技術やアイディアだけで準備せず、展示会出展の目的や来場者の客層に合わせた作品を用意することで、より個性的かつインパクトのある展示の実現につなげることが可能になります。デザイン事務所への発注は、足らない部分を補う形にすることも検討すべきでしょう。

 

展示会ブースのデザインをデザイン事務所に依頼することは、総合的に施工を行う業者に依頼するのとは異なった性質を持つことです。施工業者との性質の違いをよく理解したうえで個性的なブースデザインを検討することが欠かせません。