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公開日:2021/04/01  最終更新日:2021/01/29

展示会業者なしでもできる?ウェビナーツールの使い方


オンライン環境下で、展示会を開催する企業が続々と登場しています。対面式とは異なるため、はじめて開催をする方はどのようにして進行すればいいのか戸惑われることでしょう。専門業者に任せるのもひとつの手ですが、ここではウェビナーツールを駆使して業者に依頼しない方法の展示会の進め方について、詳しく見ていきましょう。

そもそもオンライン展示会とはどのようなもの?

展示会というと、大きなホールを貸切って各企業のブースが集う見本市が一般的でしょう。日本はもちろんのこと、世界各国でも開催されており、各企業が新たに開発した新商品を直接目にすることが可能でした。オンライン展示会とは、実際にホールに足を運ぶ必要がなく、パソコンやタブレット端末といったデジタルデバイスを駆使して新商品の情報を目にできるものです。

インターネット回線があればどこからでもアクセスでき、より多くの人々の目に留まるので2015年頃から普及しました。基本的には生放送配信というスタイルをとっており、ウェビナーというツールを使用すれば双方向の通信を可能にしているのが特徴です。

たとえば展示会では新商品を発表する企業側担当者に対して、集った人々が質問をする場合があります。オンライン展示会でも、ウェビナーのシステムを駆使すれば同様のことを可能にしており、実際に会場に赴くのと大差はありません。

展示会をオンライン環境下で開催をする場合、専門業者に段取り・進行を依頼できます。機材や配信ツール・広告等の準備も一任できますが、昨今ではフリー形式のウェビナーツールが数多く登場しているため、業者に依頼しなくても自身で配信環境を整えることも可能です。パソコン・カメラの2つのみを準備するだけなので、小規模な展示会であれば自分で配信作業を行ってもよいでしょう。

ウェビナーツールを駆使してみよう!

オンライン展示会では、必ずウェビナーツールを使用することになります。このウェビナーツールとは動画配信ソフト・テレビ会議ソフトなどの総称で、日本のみでなく世界各国で共通のツールが配信されているのが特徴です。2001年頃にアメリカのIT企業がサービスを開始して以来、双方向マルチネットワークを可能にしたツールが登場して現在に至ります。

ウェビナーの特徴は、少数ではなく複数の人々が参加した情報伝達を可能にしている点です。何百・何千人と同じ放送を目にできるため、展示会にも活用できるというわけです。ツールは生放送と、事前に収録した映像を配信するアーカイブ形式というものがあります。展示イベントであれば前者の方が望ましく、イベント映像を見ている方と担当者が直接コミュニケーションを取れるので効率もよいでしょう。

ウェビナーには有料版・無料版の2つがありますが、無料版はあくまでもお試し版という位置づけなので、イベントでは有料版を利用するのが賢明です。使い方としては、放送を行うパソコンにソフトをインストールしたのち、プロキシサーバーに接続して配信準備を開始します。

イベント配信用のURLを獲得してから、カメラとマイクを接続して放送開始時刻になるまで待機をするのが一般的です。テスト放送を行えるので、本番までに照明・音声などのチェックをして円滑なイベントになるようにしましょう。

業種別、ウェビナーツールの使い方

展示イベントといっても、各業種でさまざまな表現方法にわかれます。ここでは、飲食・自動車・ゲーム業界を例に挙げて、それぞれの魅力を引き出すウェビナーの使い方を見ていきましょう。

まず飲食業であれば、新メニューを展示会で発表するのが大半です。実際の会場であれば料理の香りを感じられるため、食欲を刺激されます。オンライン環境下で同じように見ている方の食欲を刺激するには、視覚に訴えかける必要があります。そこでカメラをズームにして料理に近づき、料理の具体的な説明を添えてアピールするのが手といえるでしょう。湯気・音といったツール効果表現も付け加えると、より一層五感を刺激されます。

自動車の場合は、外装はもちろん内装・運転席・トランクなどの細部をカメラに収めて伝えると魅力的な情報発信が可能です。さらに実際に走行した運転席からの映像も追加アップすると、臨場感も得られる展示会にできます。

ゲーム業界の展示であれば、メインシーンのダイジェストをワイプと呼ばれるウェビナーツールを駆使するとよいでしょう。バラエティー番組で多用される配信方法で、メイン画面で情報発信をしながらゲームの魅力的なグラフィックの情報も見ている方に伝えることができます。これらの機能はウェビナーツールに標準搭載されていて、ソフト内で簡単なアクションをするだけですぐに利用できます。

 

オンライン展示会は、今では世界各地で実施されている新たなビジネススタイルとして確立されました。パソコンとカメラ、そしてウェビナーを駆使するのみで展示イベントを開催でき、専門業者に依頼しなくてもツール内の機能を駆使すれば簡単に実施することが可能です。