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公開日:2021/06/01  最終更新日:2021/03/08

展示会で業者を利用する前に準備しておきたいこと


展示会とは、出展企業が自社商品やサービスの魅力を、さまざまな企業に訴求するイベントです。基本的には一般消費者の来場・退場は制限されることが多く、企業間取引のビジネスの場を提供するものとされています。社名や製品名の認知度をあげることだけでなく、商品やサービスに関心をもってもらい、新規の商談や契約につなげることが最終目標です。

展示会ブースのデザインのポイント

展示会ブースにはできるだけ多くの来場者を集め、自社の商品やサービスを効率的にアピールすることが目標です。人目を惹くデザインにするには、いくつかのポイントをおさえることが重要です。

1つ目のポイントは、来場者がひと目で自社の商品やサービスを認知しやすいことでしょう。人間心理では、印象で興味の有無を判断するとされており、第一印象で来場者の目を惹くデザインであることが必要不可欠です。遠くからでも企業名やブランド名などを確認できる場所に配置する、出展テーマや企業コンセプトなどがひと目でわかるようにするなどの工夫が必要でしょう。

2つ目のポイントは、開口部分を広く取り開放感を演出することです。間口を広くするだけでも、来場者はブース内部に興味をもち、足を踏み入れるやすくなるでしょう。来場者が集まっている展示会ブースは、注目されやすいだけでなく、さらに来場者を呼び込む相乗効果も期待できます。逆に入り口が狭く閉鎖的な印象を与えるブースでは、来場者数も伸びにくいでしょう。

そして3つ目のポイントは、色の乱用を控えることです。使われている色や文字情報が多いブースでは、伝えたい情報が散漫になりがちです。来場者に伝えたいイメージを、ベースカラー1色に絞ってアクセントに1色だけ加えるなどのデザインにするとよいでしょう。

展示会ブースデザインの事前準備で注意すること

展示会ブースを出展するときは、専門業者に依頼するケースが多いですが、事前準備をしないままでは円滑にスケジュールを進めることは難しいでしょう。ブースデザインを具体化するためには、3つのステップが考えられます。

業者に依頼する前に準備すべきは、展示会の開催目的を明確にすることです。ブースを展開することで何をアピールしたいのかを明確にしないと、効率的なブース運営は難しいでしょう。自社のブランディングを目標とするなら、ブランドロゴを押し出し、必要に応じてプロモーション動画を準備するなどの対策が効果的です。商品を訴求したいなら、目に付きやすい場所に商品を配置するほか、実演コーナーを設置するのも効果的でしょう。

次に、ブースの来場を期待するターゲットを明確にする必要があります。商品やサービスのターゲット層が意識できれば、展示会ブースデザインの方向性が固まってくるはずです。ターゲット層の性別や年齢、嗜好、ライフスタイルなども分析し、ターゲットが興味を引くように心がけましょう。

最後は、完成形のイメージを明確にすることがポイントです。ある程度デザインが明確になった段階で、業者に図面を起こしてもらい、効率的に運営できるか、安全性に問題はないかを検証してください。

展示会ブースはどの業者を選ぶべきか

展示会ブースデザインのポイントをおさえた後は、施工業者の選び方や特徴を検討しておきましょう。企画プランニング会社は、出展の企画段階から施工まで一貫して依頼できるのがメリットです。企画プランニング会社は企画力が強みなので、初めて展示会ブースを展開するなどのシーンでは、心強い存在になります。

一方、自社で企画だけを行って施工は外注することもあり、割高なコストを負担することになるかもしれません。ブースデザインにこだわりたいときは、デザイン事務所も選択肢に入れましょう。事前に出展コンセプトが明確化しており、競合他社との差別化を図りたいときにはおすすめです。

デザイン事務所のなかでも、グラフィックが得意であったり空間デザインが得意であったりと、専門分野には違いがあります。そのため、得意とするジャンルを事前に確認しておくことが重要です。展示会ブースでは入場者の安全に配慮しなければならないため、建築士のスタッフも必要になるでしょう。

建築士の資格をもつスタッフが在籍しているかどうかも、選定するときのポイントです。出展内容やタイミングなどによっては、ブース施工専門業者に依頼する方法もあります。施工専門業者に依頼するメリットは、自社工場などを保有しているので低コストで仕上げられることでしょう。ただし、デザイン面では採用側が主導する形で進むことがあるため、ある程度のブース開催経験が必要かもしれません。

 

展示会ブースへの出展は、自社商品やサービスをアピールできるよい機会です。来場者の関心を集めて商談などにつなげるには、デザイン案を入念に検討することが求められるでしょう。専門業者に依頼するときには、それぞれの特徴や注意点を踏まえて判断すれば、成功しやすいのではないでしょうか。