展示会のブースを設営する業者と打ち合わせをする段階で何を決めて、どのようなことを支援してくれるのかという事は重要なポイントになります。
展示会のブースを設営する業者が打ち合わせの段階で、どのような事を支援したり補助したりするのかを前もって知っておけば、ブースの設営を順調に進めることが可能になるからです。
何をどのような方法で展示するのかを支援してくれる
商品やサービスを開発して販売する会社がブースを出展することを検討する場合は、すでに特定の商品やサービスが存在していて、それを展示会のブースで発表したいと感じている場合がほとんどです。ところが意外と忘れられやすいのが、その商品やサービスを具体的には、どういう風に発表するのかということになります。
実際の商品を陳列するのも良いのですが、例えば取り扱っている商品が化学薬品などの場合は実物をそのまま陳列する訳にはいきません。そういった場合はパネルなどを使って、特徴や特性を解説するというのも良い方法です。その一方で実際に機器を動かしているところを多くの人たちに見学してもらいたいという場合もあります。
まず打ち合わせの段階で何を展示して、それをどういった手段や媒体で展示するのかを業者が、その会社に最も適した方法を提案するという形で支援してくれるのです。
ですので展示品のサイズや必要となるパネル数について、事前にリサーチしておく必要があります。その情報により、展示会に出展するときに最も大切になるコマ数を決定することになる訳です。コマ数とはブースのサイズのことで、出展にかかる費用に大きな影響を与えます。
展示会に申し込む日程にゆとりがない場合は、コマ数がすでに決まっていることもあるのですが、そのときには陳列するものに優先順位を決めておくことが必要です。全て陳列しようと考えずに、優先順位が高い順に陳列していきます。
ブースデザインのサンプル案を提示する形で支援してくれる
重要なことは事前に、出展予算を伝えておくことです。この予算の範囲内で、業者はどのようなことが可能なのかを考える形で支援してくれます。コマ数がすでに決まっていれば業者は初めの打ち合わせで、たくさんのブースのサンプルのCGや画像等の資料を用意して支援してくれます。 過去に展示したブースの画像を、見せてくれることもあるのです。
とは言っても、気に入ったブースのデザインがあったとしても、この段階で担当者が、すぐに決めることが可能な会社はあまりありません。一般的にはこの段階で、1度持ち帰ることになるはずです。
展示したい商品やパネルがちゃんと陳列することが可能なブースの骨格や形状を何件か提示してもらったら、業者に会社のコーポレートカラーや社名、ロゴマークのデザイン等を預けて、提案してもらったサンプルをベースにして、ブースの幾つかのサンプル品を作成すると言う形で支援してくれます。慣れている業者だと、その場で作成してくれる場合もありますが、そうでない場合でも1週間ぐらいで複数のサンプル案を提示してもらえるのが一般的です。
この場合にサンプル案ごとの、概算のコストも見積もってもらう必要があります。ブースの広さが同じであってもデザインの違いによりコストが大幅に異なってくることは少なくありません。ロゴマークや社名が入っている具体的なサンプル案を実際に見てみると、イメージしやすくなり決めやすくなります。
サンプル案と費用が決まったら
費用の見積もりが付いたデザインサンプルを何件か作成してもらってから打ち合わせをする過程では、意思決定権を持っている上司に同席してもらうのが良い方法です。状況によっては打ち合わせ中に即決する可能性もあります。
この段階ではブースを出展するのにあたり担当者は総合的な費用がいくらぐらいになるのかを、しっかりと把握しておくことが必要です。上司の中には唐突に、出展するのにあたってのコストパフォーマンスを尋ねてくることもあるため、すぐに費用を示すことは重要なことです。
デザインと費用が了承されれば、あとは展示会が開催されるのを待つだけとなりますが、ほとんどは展示会の前の日に行うブースを設営する作業は、少なくとも1人以上は社内の担当者が立ち会うことをおすすめします。展示会の当日にパネルの順序が間違っていたり、陳列した商品が逆向きだったり、稼働させたい装置に必要な電力が不足していたりなどといった想定外のハプニングがよく発生するからです。このような事態に対処するためにも、社内の担当者を1人以上立ち会わせる必要があります。
展示会でブースを設営する業者が打ち合わせのときに支援するポイントとして挙げられるのが、何を見せたいのかということを明確化する作業を補助することです。何を見せるかによって費用も違ってきますし、ブースデザインも違ってきます。
展示会のブースを設営する業者は打ち合わせの段階で、これまでの実績を基に何をどのような方法で見せるのかということを明確にする作業を補助するという形で支援してくれます。そして具体的なブースのサンプル案を作成してくれる訳です。